塾なしで受検するといっても何をどのように勉強したらよいのかわからないと悩んでしまう方も多いかと思います。
私もいろいろと調べ、悩み、実践し、修正し…時に遠回りもしながら勉強法を選択してきました。
今、息子が無事に合格できたので、きっと勉強法もそう間違ってはいなかったのだ、とホッとしています。
ですので、このブログで我が家の勉強法を紹介したいと思います。
実際に行った勉強法はこちら→ 【解説】この勉強法で【塾なし】で都立中高一貫校に合格した!
この記事では、塾なしで都立中高一貫校の受検に臨んだ経験から、我が家の勉強法でやって良かったもの、おすすめのものだけをまとめてみました。
大まかな流れとしては、小学4年生から私立受験用の勉強、小学6年生から都立受検用の勉強です。
以下、勉強したものを挙げていきます。
小学4年生~基礎学力をあげるために
進研ゼミ 考える力・プラス 中学受験講座
実際に受検するのは都立中学でも、私立受験用の勉強をすることを私はおすすめします。
わざわざ私立受験用の勉強まで行うことは決して楽な道のりではありませんが、確実に役に立ちます。
勉強するのが大変、というデメリット以外ははっきり言ってメリットしかありません。
これらは前向きなメリットですが、実は、少し後ろ向きな実情もあるのです。
なぜって都立受検用の勉強だけしていると…という内情はこちら ↓
- 都立受検用の勉強は、漠然としていて、具体的に何をしたらいいのかわかりにくい
- 都立受検用の勉強をしていても成長している実感が得られず、子どもも保護者も安心感が得られない
- 歴史が浅いせいか、都立受検用の問題集は少なく、1年もかからずにやり終えてしまう
この様な事情は都立受検用の勉強を始めてみると分かると思います。
これは適性検査の性質から派生してくる問題なので、詳しくは違う記事で紹介しています。(この記事の後の項でも少し詳しく説明しています。)
ご興味のある方はこちらをどうぞ→「適性検査(都立中学受検)と教科型試験(私立中学受験)の勉強法 我が家のおすすめは!?」
上で述べた観点から、私立受験用の勉強をコツコツ進め、基礎学力を育てることを私はおすすめします。
そして、私立受験用の勉強のおすすめは、進研ゼミ 考える力・プラス中学受験講座です。
進研ゼミを始める時期は小学4年生の春がベストだと思います。
小学4年生は進研ゼミのこの講座が始まるタイミングなので、初めから取り組むことで全部の範囲が漏れなく受講できるいうことと、小学4年生から学力を付けておけば報告書の対象となる5年生の成績アップに間に合うこと、が理由です。
進研ゼミのおすすめポイントはこちら。
また、個人的には毎日計算ドリルという副教材が素晴らしいと思います。
1日たった5問なのですが、要所をしっかり抑えられていて、簡単すぎず、これを毎日続けるだけでも相当な力がつきます。
正直、この講座をすべてしっかりやりさえすれば、最難関でなければ私立中学受験も通用するのではないかと思います。
ご興味がある方は、以下のリンク内の「中学受験対策」から資料請求、講座申し込みが可能です。
【進研ゼミ小学講座】小学6年生~作文力を養うために
問題集「作文力で合格!」
適性検査Ⅰは読解&作文です。
45分間でそれなりに長い文を読んだ後に、小問1~3問を解き、その後30分間ほどで400字強の作文を書かなくてはいけません。
作文が得意な子にとってはこれは余裕なのでしょうか?
息子は作文が非常に苦手で、夏休みの読書感想文にも書く言葉が浮かばず3日ほどかかっていました。(しかも、それほど時間をかけたとも思えない出来…(笑))
作文の対策は、とにもかくにも練習あるのみです。特に、言葉が出てこない子、書く行為に抵抗がある子にとっては、とにかくたくさん書いて慣れることが大切です。
過去問をみていると、近年になればなるほど東京都の適性検査は自由作文ではありません。
自分の考えを述べることができるかよりも、正しく読解できているかに重きが置かれているように感じます。
自由作文が苦手な子にとっては朗報です。が、それでも、字数は変わりません。
書くべき内容が与えられていたとしても自分の言葉を短時間で400字強にまとめる、というのは大変な作業です。ですので、作文の練習は必須です。
作文対策として、おすすめは早稲田進学会から出ている問題集「作文力で合格!」です。
原稿用紙か作文帳を買って、とにかくどんどん書きましょう!
1つ注意点としては、この問題集は過去問がベースになっているので、志望校の過去問を通しで本番のように取り組みたいと考えている場合は、出典をチェックして志望校のものは飛ばすなどの対策が必要です。
さらに、細かい対策、添削のし方などはこちらの記事をご覧ください。→「作文が苦手でも大丈夫!4か月で合格点に届いた!都立共通適性検査Ⅰ対策」
Z会中高一貫校作文(6年生)
手違いで我が家は受けていないのですが、Z会の公立中高一貫校作文講座もたぶん、おすすめです。(曖昧ですみません。)
Z会の公立受検対策でない作文講座は受けていたのですが、添削してくれるため、安心です。また、基本となる原稿用紙の使い方をまとめた冊子もあり、形式上の間違いを添削してくれることで、基本の書き方を身につけることができます。
ご興味がある方は、資料請求でプレゼントの「おためし教材」を使ってみてください。
※春の資料請求キャンペーンを実施中で、『これでかんぺき復習ドリル』、「天気記号クリアファイル」がもらえるキャンペーンを実施中のようです。是非この期間に申し込みしてみてください。
【小学生対象】春の資料請求キャンペーン実施中!!!小学6年生~適性検査Ⅱ・Ⅲ対策
問題集「分析力で合格!」「思考力で合格!」「考察力で合格!」
適性検査は、科目が明確に分かれてはいませんが、Ⅱの問題は社会系、算数系、理科系の問題に分類できます。(Ⅲは算数系、理科系を出題する学校が多いようです。)
社会、算数、理科の問題なら、私立受験勉強でかなりやるから大丈夫では?という疑問が生まれるかと思うのですが、以下の4点が大きく異なります。
個人的感想としては、問題の難易度で言えば、私立の試験よりも少し簡単だとは思います。(例外はありますが)
時間が無限にあるとしたら、ほとんど正解できるという子も多いのではないでしょうか。
ただとにかく、問題文の量、情報量が多く、注意して読まないと条件を読み飛ばしやすく、書かなければいけない量も多いのです。時間が足りません。
したがって、この問題形式に慣れる必要があります。
そして、慣れるためにはたくさんの問題に取り組むことが一番です。
が、この問題形式でオリジナルの問題を作成している会社がほとんどないため、過去問を解くことが基本となります。
本屋さんに行くと、たくさんの都立受検用の問題集が並んでいると思いますが、これらは過去問を寄せ集めた物です。寄せ集めなどというと聞こえが悪いですが、これは類似問題を作りにくい適性検査の特徴が原因だと思われます。
私立中学受験用の問題集や高校の問題集などを考えても、基本問題→応用問題(過去問)という流れが大体の問題集だと思うのですが、都立受検用の問題集は基本問題がなく、過去問がずらりと並んでいます。
定型と言われるような問題がないためだと思います。
過去問を解くことが最善の方法なのです。
定型問題がないことは、勉強しても手応えを感じないという問題の一因にもなっています。この問題が解けても、他の問題が解けるという保証はない、という感じなのです。
とにかく、やるしかない!
これが私の出した答えです。
1冊に作文から社会、理科、算数まで、全てが入った問題集もあり、実際やってみましたが、問題量が物足りない気がしたので、おすすめは下の問題集です。
「分析力で合格!」「思考力で合格!」「考察力で合格!」
早稲田進学会の回し者のようですが、「作文力で合格!」に続き、おすすめの3冊です。
この3冊を丁寧にやり切ることで、子どもは問題の傾向、求められている答えの性質がわかり、保護者もどのような答えが正解となるのかの理解が深められます。
作文と同じく、志望校の過去問を通しで解きたい場合は、出典チェックして、問題を飛ばす工夫が必要です。
栄冠○○年度受検用 公立中高一貫校適性検査問題集 全国版(通称:銀本)
次に、通称「ぎんぼん」と呼ばれている問題集を紹介します。
銀色の表紙で、辞書のように分厚く、定価で3000円ほどします。
実を言うと、私は自分がこの本を買うことになるとは思ってもみなかったのです。本屋さんに並んでいるのを見て、こんな分厚い本誰も買ったりしないだろう、と思っていました。
ところが、小6の11月に受けた早稲田進学会の模試の解説授業のときに、周りの子ども達が持参していたのです。
後々調べてみたら、都立受検の勉強をする人にとっては必須アイテム的立ち位置の本のようでした。
塾でもこの本から抜粋して解かせたりするみたいです。
それに刺激を受けた息子が「きっとやった方がいいんだよ!買おうよ!」と言うので、前年度分だけ買いました。(毎年出ています。)
この問題集には、1年分の全国の公立中高一貫校の適性検査が収録されています。
その年の2月に行われた適性検査がまとめられて毎年7月頃に出版されるようです。
北は北海道、南は沖縄までの公立中高一貫校の検査と、適性検査型の私立中学校の検査何校分かが載っています。
解答はおそらく各校が発表した模範解答のみで、解説はありません。
こんな分厚い本、どうやって使うの?というと…
志望校の問題に似た問題を選んで、コピーして、解く、です。
過去問なら、志望校の過去問でいいのでは?と疑問に思われる方もいるかもしれません。
が、志望校の過去問は、
という問題点があります。
同じ公立中高一貫校の問題なので、出題形式、出題傾向が似ている学校も多く、場合によっては昔の志望校の過去問よりも、近年の違う学校の過去問の方が似ていることもあります。
したがって、本番に似た問題をたくさん実践練習したい受検生にとっては、最適な問題集と言えます。
ただし、同じ公立と言っても、出題傾向が異なる学校もあります。
特に首都圏以外の学校では、知識を問われる問題や単純な計算問題、自由作文など、明らかに都立の出題傾向とは異なる問題も載っているので、全ての問題を解く必要はありません。
保護者がパラパラと目を通して、似ている問題の学校を選択して解かせるのが良いと思います。
都立と似た出題傾向の学校、選び方などを知りたい方はこちらをどうぞ→【解説】銀本の使い方・都立中高一貫校と似た出題傾向の学校
模試
自宅学習において、ひとつ大きな問題として挙げられるのは自分がどのくらいのレベルなのかがわからない点です。
また、我が家の場合は同じクラスに受験する子もあまりいない環境だったので、勉強しているのは自分だけなんじゃないか?という錯覚に陥っていました。
さらに、家でリラックスして問題を解くことが習慣になっている自宅学習者は、ピリピリとした緊張感の試験会場で試験を受ける経験が不足しています。
受験票を持ち、受験番号を書き込むという単純な作業でも、慣れない子どもにとってはひと仕事です。
本番で周りに圧倒されたり、音が気になったり、普段と違う緊張感に戸惑うことがないよう、練習しておきたいものです。
ですので、模試を活用するのが良いと思います。
模試のメリットとしては、
が挙げられます。
我が家は若干遅すぎるスタートでしたが、小6の11月に2回、1月に1回、計3回の模試を受けました。
あとから振り返ると、模試の結果を見て偏差値などをあまり気にせずに地道に勉強できたことは精神的に良かったとも思えますが、もう少し早めに1回くらいは受けておけば、早い段階で子どもの士気も上がったかもしれません。
回数のおすすめとしては最低2回。様子を見て増やしてもいいかと思います。
個人的には、どうしても合否判定や成績に目がいってしまうので、一喜一憂するくらいならあまり受けなくてもいいのではないか、と思っています。
模試についても詳しくはまた別の記事でお話します。≪模試について≫(現在作成中)
まとめ
長くなりましたが、以上がおすすめの学習です。
大きな流れとしては、
です。
それぞれの詳しい勉強法なども詳しく違う記事で書いていきたいと思います。
我が家の学習した勉強の大まかな流れが、少しでも都立中学受検対策の参考になれば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
Z会:【小学生対象】春の資料請求キャンペーン実施中
資料を請求いただいた方に、限定特典をプレゼントするキャンペーンです。
■限定特典
・『これでかんぺき復習ドリル』
・「天気記号クリアファイル」
コメント