【中学受験対策】【Z会】「公立中高一貫校適性検査」講座はおすすめ!

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公立中高一貫校受検用の通信教育講座といえば、Z会を真っ先に思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。

たくさんの合格者を出している実績のある通信教育講座です。

正直なところ、合格者数はそれほど参考にはならないと私は思っています。(塾の合格者数も同じく)

塾と併用していたり、短期間のみの受講でも合格者数に数えられてしまうからです。

けれども息子が受講してみて、実際のところZ会の講座はおすすめだと感じました。

公立中高一貫校に志望を絞っているならなおさら、学習内容や知りたい情報がぎゅっと詰まったとてもお得な講座です。

息子は進研ゼミの私立受験用講座と併用して5年生から受講していました。

この記事では「小学生コース専科・公立中高一貫校適性検査5年生・6年生」を受講して感じたおすすめポイントをご紹介しようと思います。

塾なし家庭学習で受検を考えている方の参考になれば幸いです。

Z会「小学生コース専科・公立中高一貫校適性検査5年生・6年生」をおすすめする理由

公立中高一貫校受検では実績のあるZ会ですが、その人気も頷ける理由があります。

私がZ会の公立中高一貫校適性検査講座をおすすめしたい主な理由は3つです。

お勧めの理由
  • 5年生講座では適性検査の出題方式で5年生に向けたオリジナル問題を提供してくれる。
  • 所要時間が短いので、気軽に取り組める。(5年生:2時間~2時間40分/1か月、6年生:3時間50分/1か月)
  • 記述式答案を添削してくれる。

この3つについて詳しくみていきましょう。

5年生向け講座はとても貴重

公立中高一貫校適性検査に向けた学習において、取り組みにくいと感じることの1つは、オリジナル問題で構成された問題集がない、ということです。市販の問題集のほとんどが過去問の中から良問を集めたものです。

5年生からじっくりと対策しておきたいと思っても、過去問を解く以外に取り組める問題がありません。

小学生のうちの1年間の成長幅は非常に大きいので、6年生用の問題をそのまま解くのは5年生にとってはとても難しいものです。

そのような状況の中で、Z会の5年生用のテキストは、適性検査の出題形式はそのままに、問題の長さは短く、難易度は易しめにしたオリジナル問題で構成されています。(一部過去問もあります)

ですので、Z会の5年生用の講座はとても貴重だと思います。

5年生にも解きやすく、適性検査を見据えた良い経験となります。

高校講座などでも洗練された良問を提供している、さすがのZ会という印象です。

短時間の負担のない学習で適性検査に慣れることができる

Z会によると、講座の所要時間の目安は、

5年生:4月~9月 2時間 10~3月 2時間40分/1か月

6年生:3時間50分/1か月

です。さらに細かく内容をみてみると、

【5年生】
4月~9月 1か月につき:テキスト全2回(各回に例題と練習問題)40分×2 + 添削問題 30分 + 添削問題の復習 10分

10月~3月 1か月につき:テキスト全3回(各回に例題と練習問題)40分×3 + 添削問題 30分 + 添削問題の復習 10分

【6年生】
1か月につき:テキスト全4回(各回に例題と練習問題など)40分×4 + 添削問題 (文系と理系)25分×2 + 添削問題の復習 10分×2

となっています。

学習時間が増える6年生になっても、週末に1時間程度の学習ができれば、取り組める内容となっています。

我が家では、基本は毎週日曜に取り組んでいました。進研ゼミと併用していても無理のない学習量でした。

実際には、文章を読むのが遅い、公式を覚えていない、分からない問題を分かるまで考えたい、もう一度一から解いてみるなどして完璧に復習したい、などの要因で時間はもう少しかかるかと思います。

ですが、長くても週に1、2日の数時間で十分であり、毎日取り組むほどの学習量ではないことは間違いありません。

記述式答案を添削してくれる

毎月テキストとは別に、添削問題がついてきます。これを提出すれば、添削されて返却されます。

自宅学習では、常に子ども本人か保護者が丸付けをするので、他の方に丸付けされる体験がなかなか得られません。

指摘が甘くなったり厳しくなったり、指摘を素直に受け入れられなかったり、丸付けせずになあなあになってしまったり…そのような事態が起こることもあります。

自宅学習を続ける学習者にとって、他者の介入はとてもよい刺激になります。

また、保護者にとっては採点の見本として良い資料となり、過去問などを解き始める時期にはとても参考になり、ありがたい物でした。

その他の特徴

ここまでが最も良いと感じた3点ですが、その他に気付いたことを追記します。

意外と侮れないコラム

各月テキストの最後には、3ページほどのコラム記事が載っています。

これは新聞のような読み物ですが、世界で起きているニュースや社会問題、言葉の起源などの話題が、カラーで写真やイラスト、グラフなども多い記事で読みやすく、興味をひくような記事になっています。

適性検査では、身の回りの話題が問題になることが多く、多くの引き出しを持っておくことが重要です。作文の話のタネとしても多くの話題に触れておくことは糧になると思います。

塾なし学習者に安心のサポート

Z会の講座は基本的に塾に通っていない人を対象としているため、情報に飢えている家庭学習の保護者に向けて受検対策BOOKが用意されています。

入門編・実践編とあり、どのような時期に何をすればいいのかなどの手続き面や、子どもの学習に対してのサポートのし方などの学習面をまとめてくれた小冊子です。

相談者がいない孤独な家庭学習者にとって非常に役立つものでした。

ただし通信講座では、情報は提供されるだけなので、私のように講座を間違えたりしても誰も教えてくれません。(作文講座を公立中高一貫校用の講座にし忘れました…)

冊子は読んで終わらせず、頭や手帳に書き留め、忘れずに実行するようにしましょう。

あえていまいちポイントを言うなら…

おすすめポイントを紹介しましたが、いまいちだと思うこともないわけではありません。

私が感じた、いまいちなポイントはデザインです。

進研ゼミも受講していたので、つい比較してしまうのですが、ポップなデザインで子どもの目を引く進研ゼミと比べるとZ会はお堅い印象が否めません。イラストもあるにはあるのですが、少々古い感じを受けます。

字体から受ける印象も堅いです。

が、これは本番の試験も同じようなものなので、活字を読む作業に慣れるためには良いのかなと思います。

また、これはわりと不便に感じた点なのですが、テキストの外観がどの月もほとんど同じであり、テキストと答えの冊子もほぼ同じデザインなので、後から見直すときに何年生の何月号なのか、テキストなのか答えなのかが一見して分かりにくく、整理しにくいです。

これだけで対策は十分?

さて、受講を考えている方にとって、適性検査の対策としてこの講座を受講すれば十分かどうかも気になるポイントの1つだと思います。

個人的にはこの講座だけで合格する人もいてもおかしくはないとは思いますが、以下の3つの点はお伝えしておきたいです。

  1. 適性検査Ⅰの対策は別途必要。
  2. 教科書程度の基本が身に付いていることが前提。
  3. 本気で合格したいなら、問題量が足りない。

適性検査Ⅰ対策は別に必要。

この講座は適性検査Ⅱ・Ⅲ用の講座なので、適性検査Ⅰ用の対策は別にしなければなりません。

適性検査Ⅰ用のZ会講座はこちらです。→リンク

また、作文についてはこちらの記事も合わせてご覧ください。→「作文が苦手でも大丈夫!4か月で合格点に届いた!都立共通適性検査Ⅰ対策

教科書程度の基本が身に付いていることが前提。

Z会の講座では、基礎的な知識の学習は行いません。

例えば、算数での面積の求め方、理科での暖められた空気は上に行くこと、社会での都道府県の位置などの基本的な知識は問題を解く上で必要とされますが、その知識を築くための練習問題などはありません。

私立中学受験で使うような地図記号や年号などの細かい暗記は必要ありませんが、基本的な知識は身につけた上で解かないと、思考力を試すことができません。

(例えば、県の主な生産物が示され、これは何県でしょう?などという問題は出ませんが、秋田県と宮崎県での農業の記述があり、その違いが何に起因するかを尋ねるような問題は出ます。秋田が北にあり、宮崎が南にあり、気温差があるという程度の知識は必要です。)

学校で学習する内容なので、日常的にしっかり身に付いていれば問題ありませんが、抜けている部分があるならあらかじめ学習しておく方がスムーズに取り組め、効果も期待できます。

教科書ガイドなどのドリルで復習していてもよいかもしれません。

本気で合格したいなら、問題量が足りない。

この講座の利点である学習所要時間が短い、ということは、問題数としてはそれほど多くはない、ということです。

厳選された良問を経験できますが、経験する問題数は少ないということは否めません。

適性検査では、解答時間がとても足りません。

時間さえあれば解けるような問題も多いので、問題を解くスピードを速めることは重要な項目です。

このスピードを鍛えるのは、問題量をこなすのが一番だと私は思うので、その点でこの講座だけでは少し不安です。

そのため、我が家では銀本、志望校の過去問を使い、よりたくさんの問題を解くことで、時間内に解ける問題の量を増やしました。

また、近年では、多くの問題をこなし、問題慣れしている私立との併願受検者も多いです。

私立併願組に負けないように計算力も鍛えておくことも重要だと思います。

まとめ

この記事では、Z会の「公立中高一貫校適性検査講座」をおすすめする理由をお話しました。

主なおすすめポイントは以下の3つです。

  • 5年生講座では5年生に向けた適性検査と似た出題方式のオリジナルの問題を提供してくれる。
  • 所要時間が短いので、気軽に取り組める。
  • 記述式答案を添削してくれる。

5年生からじっくり適性検査の問題様式に慣れることができる、おすすめの講座です。

ご興味がある方は、ぜひ資料請求をしてみて下さいね。いまなら期間限定で限定特典『これでかんぺき復習ドリル』、「天気記号クリアファイル」、「地図記号クリアファイル」(2023年2月21日(火)まで)がもらえます!

Z会 小学生向け講座

最後までお読みいただき、ありがとうございました。少しでも塾なしで都立中高一貫校の受検を考えている方のお役に立てたら嬉しいです。

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