教科別【社会】適性検査(都立中学受検)と教科型試験(私立中学受験)の違いと対策

勉強法

都立中高一貫校の適性検査と私立中学校の教科型試験は、問題や解答方法の傾向に違いがあります。

全体的な特徴については以前説明した通りです。

こちらをどうぞ→適性検査(都立中学受検)と教科型試験(私立中学受験)の勉強法はなぜ違うのか?適性検査は対策しなくても受かるのか?        合格率を上げるために我が家が選択した勉強法

ここからは、さらに詳しく教科別に説明したいと思います。

今回は社会です。

この記事では社会分野での適性検査と教科型試験の違いを説明します。

知識をもとにした理解力が試される教科型試験

教科型試験の社会科目は、最も暗記することの多い科目です。

地理、歴史、公民、時事問題、全ての分野を広く学び、細かい用語を理解した上で暗記しなければなりません。また、平仮名表記が許されない場合も多く、漢字も覚えなければなりません。

年号や特産品の順位など覚える数字も多く、ひたすら暗記することが必要です。

暗記しながら、事件の背景や地形による現象の原理について理解する、というのが勉強法です。

グラフや表を読み取る分析力が試される適性検査

一方、適性検査は、社会分野でも知識は必要ありません。暗記は全く必要ありません

社会分野も、問題は長文の会話形式で出題されます。

この分野でも、最も重要な力は読解力です。まずは長い文章を丁寧に読み取ることが大切です。

そして、社会分野で特徴的なものは大量のグラフや年表などの図です。

複数のグラフや年表を見比べてどのようなことがわかるか、といった問題がよく出されます。

例えば、2020年度の都立の共同作成問題では、乗合バスについて、「日本国内の乗合バスが1年間に実際に走行したきょりの移り変わり」についてのグラフと「乗合バスに関する主な出来事」の年表が与えられ、2つを見比べて移り変わりの様子を説明しなさい、という問題が出ました。

乗合バスとは何?という疑問も問題で説明されていますし、わからない用語はでてきません。日本で起こった時事問題との関連などを考える必要もありません。

問題で与えられたデータを読みとるだけで解くことができます。

データはグラフや年表だけでなく、写真や地図などもよく出されます。

問題で使われるデータの分野は多岐に渡り、マニアックなものが多く、予想できません。(ハムやソーセージの売上や自然科学の論文が引用された回数のグラフなど…見たことがないものがほとんどです。)

この点が、工業地帯のグラフや日本地図などを扱う教科型試験と違う部分です。あらかじめ知識としてインプットしておくわけにはいきません。

適性検査で求められていることは、与えられたデータをその場で読みとって、どのような要因でどのような現象が起きているかを分析することです。

会話のそこここに散りばめられているヒントや、答えるべきことは一体何なのかを丁寧に正確に読み取れれば、どのようなことに注目して答えればよいかが見えてきます。

また、社会分野では表の数値を使った桁の多い計算が必要な問題がよく出るので、計算力も必要です。4桁や5桁の割り算などを抵抗なく速く計算できるように練習しましょう。

普段からグラフや地図などのデータに注目 +過去問

社会分野においては教科型試験と適性検査の差は非常に大きく、教科型試験の社会分野の暗記量は膨大なので、適性検査に焦点を絞った勉強は教科型試験よりかなり楽ではあります。

けれども、暗記に頼れない分、なかなか対策がとりにくく、能力や成長が見えにくいのが辛くもあります。

適性検査対策としては、表やグラフの読み取りに慣れておくことが必要です。社会の教科書、新聞などでグラフを見つけたらお子さんと一緒に見てみましょう。

注目すべきところは、「なぜ、作成者はこのグラフの形式を採用したのか」「どのような変化がわかるか」です。

線グラフにしたのはなぜなのか?帯グラフにしたのはなぜなのか?経年変化を見たいのか、値の大きさの違いを見たいのか、2つの凡例を比べたいのか。

減少傾向だったのが途中で増加したのか。ずっと横ばいだったのが変化がみられるようになったのか。ある例だけが減っているのか。

そのようなことに注目してたくさんのグラフを見て、表やグラフを見る目を養いましょう。

我が家では、グラフや表の重要性を気付いたのが遅かったので、日常でグラフを探す余裕がなく、息子とは本を使ってたくさんのグラフを見ることにしました。

↑社会問題について、グラフなどのデータがたくさん載っていて、良い勉強になりました。

また、適性検査対策としては、過去問に取り組むのが最もよい方法です。

教科型試験の勉強は社会分野では適性検査対策にはあまり適していないので、適性検査対策としては過去問を解くのがおすすめです。

我が家では過去問は、Z会公立中高一貫校適性検査5年生/6年生、公立中高一貫校適性検査問題集全国版(銀本)、過去問をまとめた問題集、志望校の過去問に取り組みました。

当初はこんなに真剣に受検対策をするつもりはなく(無理なく勉強を続け、受けるだけ受けてみるくらいの気持ちでした)Z会の講座だけでもいいかなぁと思っていたのですが、直前(小6の11月)で息子がやる気になり、もっと問題を解きたいと言うのでどんどん増えました。

正直、6年生で過去問の問題集を買ってどんどん取り組むつもりなら、重なる部分も多いので6年生のZ会の講座は受けなくても良かったような気がします。

5年生の時に、適性検査ってどんな感じだろう?と知りたい場合は、進研ゼミと両立できる量としてZ会の講座はちょうどいいと思います。

時期としては6年生からで十分だと個人的には思います。我が家は小学6年生の9月ごろから過去問に取り組みましたが、それでは少し遅く、もう少し余裕を持って取り組めた方が良かったと思います。

過去問をまとめた問題集は「分析力で合格!」をおすすめします。

この一冊で都立の社会分野の傾向や答え方の特徴を掴むことができます。

ただ1つ、問題と解答が分かれていず、解答が問題の続きに書かれているために、あらかじめ隠して解かないと解答が見えてしまうのがとても不便です。(マステで紙を貼って隠してました)

おすすめの順番としては、

Z会公立中高一貫校適性検査5年生(5年生から少しやってみたいなら)

→分析力で合格!→志望校の過去問(近年の分を残す)→銀本→志望校の過去問(近年の分)

です。

気を付けたいのは、問題集は過去問を集めた物なので、志望校の過去問も含まれていることです。

志望校の過去問を後で時間を計って通して取り組みたい場合は、志望校の問題は飛ばして解きましょう。(都立の共同問題も飛ばしましょう。)

Z会の公式ホームページのリンクを張っておきます。具体的な内容についてはこちらのリンク先の情報を確認してみてください。

公立中高一貫校適性検査(5・6年生)

資料請求用のリンクも張っておきます。ご興味ある方は下記リンクから申し込みしてください。
※資料請求するだけでもらえる「おためし教材」もあります。

Z会 小学生向け講座

こちらは銀本へのリンクです。

ちなみに、直接問題として共通する部分はほとんどありませんが、息子は国語や算数と同じく進研ゼミ中学受験講座の社会も取り組みました。

グラフや地図、表の例にも触れることができ、データを読みとる力もつきます。

また、たくさんの知識を知ることは、中学校以降の学びの土台として非常に役に立ちます

都立受検生と私立受験生では社会分野の学びの量が圧倒的に違うため、その後の学習計画を考えると小学生のうちにある程度知っておくことは悪くないと考えます。ただし、負担は大きくなってしまうので、暗記は切り捨てました。

息子には「全部暗記することはないから読んで理解して」と言いました。暗記することに気をとられずに、社会分野を学ぶことは個人的にはとても大切な学びだと思います。

例えば、歴史でいうと、年表の年号や語句を埋めるよりも、○○があって、○○になったから○○が必要になった、などと全体的な流れを理解する方が大切だと思うからです。

進研ゼミ中学受験講座 は、学校のテスト対策にもなるので報告書対策にもなりました。

余裕がある場合はぜひ取り組んでみて下さい。

まとめ

本記事のまとめ
  • 社会分野は教科型試験と適性検査の問題で求められているものが大きく異なる。
  • 適性検査では暗記は必要ないが、読解力、分析力、計算力が必要。
  • グラフや地図、写真などの情報は読み取り練習に活用しよう。
  • 余裕があれば算数国語と合わせて進研ゼミ中学受験講座に取り組むのも悪くはない。
  • 適性検査対策はひたすら過去問を解こう。
  • 過去問題集では「考察力で合格!」がおすすめ。

以上、社会分野について教科型試験と適性検査の違いや対策についてまとめてみました。

最後までお読みいただきありがとうございました。少しでもご参考になれば嬉しいです。

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