勉強が続けられない!【塾なし】でも学習を続ける方法

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塾なしで勉強を始めたけれど、子どものやる気が続かない、勉強させるのが大変で挫折しそう、という方も多いかもしれません。

自宅学習は、漫画やテレビなどの誘惑が多い家の中で、一緒に勉強している仲間の姿も見えず、甘えることができる保護者の監督の下で勉強するので、勉強モードをONにすることが難しいものです。

我が家でもたびたび「もうやりたくない!」の波に飲まれそうになりました。

学習を続けることは塾なし受検の最大の難所といえそうです。

「始めたはいいけど続かない…」「勉強しなさい、というのはもううんざり…」という方に向けて、この記事では、私が行っていた方法を紹介します。

これをやれば必ず続けられる!という方法をお教えできればいいのですが、残念ながらそのような方法は私も知りません。

また、児童心理の専門家でもないので、これらの方法が正しいかどうかも自信がありません。

改善したり、改悪になってしまったり、育児本を読んだり、ググったり、試行錯誤しながら実践していた方法・考え方を紹介し、その中の何か1つでも参考になれば、という思いで記事にします。良いと思った方法でも、私自身が実践するのに挫折しそうになりながら、息子とともに鍛錬の日々でした。

自宅学習を頑張り続ける方にとって、少しの助けになれれば幸いです。

物事を続けるために大事な2つのこと

ダイエットが続かない、資格の勉強が続かない、部屋の片付けが維持できない…大人にとっても続けることはとても難しいことだと思います。

私も続けられないことがたくさんある1人ですが、自分のことは棚に置いて、もっともらしいことを言わせてもらえば、物事を続けるのには2つの大きな柱があると考えてます。

それは、

継続のために大事なこと
  1. 理想の自分を強く、具体的に、想像すること
  2. 習慣化すること

です。

この2つがうまくいけば、続けることはそれほど難しくありません。

逆に言えば、この1つでも欠けると、続けることは苦痛の連続となるかもしれません。

理想の自分を想像すること

イメージすることはとても大切

ダイエットを例にすると…

好きな服をかっこよく着たい、健康なカラダを維持したいなど目的は人それぞれだと思いますが、その目的のために筋トレや食事管理などをするわけです。おそらくダイエットをしたいからダイエットするというわけではないと思います。

よりよい理想の自分を目指してダイエットをするのです。

続けることは大変なので、当然やめたくなりますが、理想の自分を思い出すことで、続けることに価値を感じ、頑張ることができます

理想の自分をうまく思い描けていないと、ふと「別にダイエットなんてしなくてもいいんじゃない?」と考え始め、続けることに意味を見出せなくなります。

自分がやる意味はないと判断したことについては、やる気は湧きません

ですから、よりよい理想の自分のイメージはとても大事です。続ける本人が、強く、より具体的にイメージできればできるほど、続けることは容易になります。

というわけで、子どもが勉強を続けるのに大切なのは、子ども自身が、勉強を続けて成長した自分の姿をカッコイイと思うこと、です。

ダンスが好きならもっと上手く踊れる自分、サッカーが好きならもっと上手くプレーできる自分、を想像するように、勉強してたくさんの知識や考え方を頭に入れて、みんなが困っていること、難しい問題をサクサク解決することができる自分の姿を想像する、というわけです。

そのためには、勉強するのは未来の自分の力になり、大切なことだ、と本人が心から納得することが必要です。

実現できるかどうかは別として、必ず本人が一度は「こうなりたい!」と思わなければなりません。

合格した自分をイメージさせる?

さて、では、そんな風に子どもに考えさせるためにはどうしたら良いのでしょう?

これが正直とても難しいところです。

受検をするのであれば、入学試験に合格して志望校に進学する、というイメージが最も具体的で想像しやすい理想です。

子どもにとっても、部活、制服、通学路…などなど、新生活は夢に描きやすいかもしれません。

けれども、初めから理想として合格を強く掲げることは個人的には反対です

なぜなら、中学受検は人生の中ではほんの通過点に過ぎないからです。

塾の先生なら受検を終えたら関係も終わりですが、保護者としてはその後の人生も子どもと関わっていかなければなりません。

仮に不合格だった場合に勉強したことが無駄のように感じられてしまわないように、また、合格したとしても、勉強は試験のためにするものという強い観念に囚われて、学歴を得ることだけが目標となってしまわないようにすることが大切だと私は考えました。

何よりも重要なのは、成長した自分、です。

合格はあくまで、勉強して成長したために、手に入れることができた「おまけ」くらいに考えられるとよいかと私は考えています。

これは「結果にフォーカスしない」という考えによるものですが、モチベーションについての別記事で詳しく説明しています。→「子どものモチベーションの高め方・保ち方」参照

子供に理想をイメージさせるには?

では、どのようにイメージを与えればいいのでしょうか?

そもそもイメージというものは与えられるものではないので、理想の自分を思い描くのは本人の意思です。強制することはできません。

が、小学生はまだ社会経験や視点が少ないので、良くも悪くも保護者の考え方が大きく影響します。

ですので、保護者ができることは、「勉強=価値があり、自分を成長させるもの」というイメージを発信し続けることだと思います。

普段から、知ること、考えることは自分をレベルアップさせるものであるという言葉かけを意識します。

自分自身が学んで成長して楽しむ姿を見せられれば、なお良いです。

知らないことは調べる。新しく知ったことを面白がる。何か問題が起きたときはどんなことができるかを考え、解決できて喜ぶなど、ささいなことでも良いので生活の中でそのような自分の様子を見せるのも効果的かと思います。

一朝一夕で培われるものではありませんが、少しずつでもイメージを育てていくことができれば、一生使える大きな力となります。

習慣化すること

さて、いくら理想を抱けたとしても、勉強を続けることは大変なことです。あわよくばやりたくない、と思ってしまうのも無理はありません。

子どもが勉強などできればやりたくない、遊んでいたいと思うのは当たり前です。

遊びたい→でも理想の自分になりたいから頑張るって決めたなぁ

→でも遊びたい→頑張らないと。この問題難しいな。

→もうやめて遊びたい→…

こんな葛藤を毎日毎日するのは辛いものです。保護者としても毎日「勉強しなさい」と言わなければならないのはとても辛いです。

この苦しみから抜け出す方法は、葛藤が湧く余地がないくらいにまで勉強を習慣化することです。

例えば、毎日学校に通えている子どもにとっては、平日の朝学校に行くことは普通のことです。イヤなことがあって行きたくないと思う日があるとしても、ほとんどの日は疑問を感じず通います。

習い事なども毎週同じ時間に行くことになっていれば、1人でも行くと思います。

また、3食たべること、入浴すること、歯磨きなど、毎日していることにはいちいち疑問は抱きません。

続けるコツは毎週同じ時間(もしくは「おやつの後」など毎日行うことに紐づけて)に勉強を始めることです。

まず、すべきは勉強をする曜日と時間を決めて、できる限り例外なく、実行することです。

習慣付くまでは大変ですが、軌道に乗るまでの我慢と考えて、根気よく声掛けします。

声掛けがうまくいかないようなら、デジタル機器のアラーム機能を使うのもおすすめです。学校のチャイムのような効果があり、保護者の声よりも抵抗なく受け取れる場合もあります。

なかなか始められない場合は、怒らず、焦らず、静かなトーンで声を掛けましょう。

「時間だよ」「今日は何の科目だったっけ?」と、時間に気付いていない子どもに教えてあげるという雰囲気で声掛けするとよいかと思います。

なかなかやらない子どもを前にイライラしてしまいそうですが、「また忘れてる!」「やるって言ったのに!」「いつになったらやるの!?」など、子どもを責めないことが大切です。これらの言葉で学習を始めたとしても、やらされている感や、怒られた感が残るため、「勉強=嫌なこと」という印象が強く残ってしまいます。

その他

スマホ・ゲームは時間を決めて使う癖をつけておく

勉強を妨げる大きな要因として、YouTubeやゲームなどを止められない、が挙げられるかと思います。

大人でもなかなかやめられない人も多いので、これらが中毒性があり、止めにくいことであるのは明白です。

かくいう私も、スマホを眺めていたらいつの間にかこんな時間!ということもあります。

他の事と違って止めるのは困難である、意志の強さの問題ではなく病気のようなものであるという認識を持ち、はじめから、使う時間を決めて使うことをルールにしてしまうのがおすすめです。他のことはともかく、デジタル機器のインプット行為だけは、その中毒性を伝え、制限を与えた方が良いと考えています。

子どもの意見を聞きながら無理のない計画を立てる

学校から帰って休む暇もなく勉強する時間になってしまったり、楽しみにしているテレビの時間を学習時間にしたり、大人にとっては、大したことないと思えることも、子どもにとっては重大な場合もあります。

この曜日、この時間に勉強するのは嫌だったのに、と思いながら学習することがないように、一週間の計画を立てましょう。

計画を立てる、という作業も子どもにとっては大仕事です。

初めのうちは、付き添って「水曜日はいつもだいたい15時ごろ帰ってくるよ」、「この習い事の日は疲れているからお休みにしようか」などとアドバイスしながら計画作りに付き合ってあげましょう。

子どもの感情的な意見も大切にすると良いです。この曜日はテレビを見たい、友だちを遊びたい、など、子どもの事情をできる限り取り入れて、計画を立てましょう。不満を残したまま計画を立てると、いざ学習する時に、嫌だという気持ちが膨らみ、実行しにくくなります。

習慣化の軌道に乗せるためには実現可能な計画を立てることが大切です。そのためにも無理のない計画を立てることは必須なのです。

どうしてもやりたくないなら潔くやめることも考える

学習を始めてみたら思っていたのと違っていたり、あまりにも理解できずに挫折したり、子どもによっては「これはもう無理!」という状態になることも考えられます。

この場合は個人的には2つの解決策をおすすめします。

お勧めの解決策
  • できる教科、できる問題、好きな単元だけを続ける
  • いっそやめてしまう

都立中学受検に関して言えば、私立中学受験と違い、単元が抜けていてもあまり問題ではないので、気になるものだけやるのもアリです。(教材はもったいないですが)

できていないことに目を向けず、できた部分に注目し、少しだとしても学校の勉強以上のことを学んで力が付いたことを喜べると良いです。

何が起こるかわからないもので、ある日突然やる気になるかもしれません。

また、いろいろと試してもどうしても続けられないのならば、止めてしまうのも1つの方法です。

「この子は勉強に向いていない」「ぼくは勉強できない」という負の気持ちをお互い抱かずに、「今はそのときではなかった。」という前向きな気持ちで止められるとよいですね。

まとめ

勉強を続けるためには

本記事のまとめ
  • 子ども自身が勉強して成長した自分を理想としてしっかりとイメージする
  • 子どもと一緒に計画を立て、学習を始める曜日・時間を習慣化する

の2つが重要です。

無理なく、自分のペースでコツコツと続けられることが自宅学習の強みなので、強みを活かせるとよいですね。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。少しでも塾なしで都立中高一貫校の受検を考えている方のお役に立てたら嬉しいです。

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