この記事は、私立中学受験をするかどうかについての私の考えをまとめたものです。
私立中学受験をするかどうか、迷っている方の参考になれば幸いです。
我が家は都立中学を受検しました。よろしければこちらの記事もご覧ください。→「【塾なし】で中学受験(受験)!都立中高一貫校に塾なしで合格!」
はじめに
私自身が子どものときに、私立中学受験を体験しました。自分自身の体験でいえば、良かった面、悪かった面の両方があり、やるべきだった、とも、やらなければ良かったとも思ってはいません。
自分の体験や、その後の人生で感じたこと、周りの人の意見など、いろいろと踏まえ、我が子の中学受験をするべきかどうかについては、いろいろと悩みました。
教育とは一種の投資です。
子どもの人生の安泰、人間力の育成、などのリターンを期待して、私たち保護者はお金や時間をかけるのです。
そして、私立受験という投資に対して、私が思うのは、支払うコストが高く、リスクも高いわりに、リターンは不透明であるということです。
中学受験はメリットもあればデメリットもあります。
個人的に、デメリットの大きさを鑑みて、都立中学受検を選択したので、このブログではデメリットについてを重点的に話したいと思います。
中学受験のデメリット
私が考える、中学受験のデメリットは主に以下の3点です。
1つ1つ詳しくみていきます。
経済的負担が大きいこと
とにかく、投資の額が大きいです。2、3年間の塾代、受験費用、入学してからの学費、を含めるとかかる費用は膨大です。塾代だけでも300万円強かかるそうです。
経済的に余裕がある方はこのデメリットは無視できますね。
保護者にとっても子どもにとっても、精神的負担が大きいこと
皆さんは中学受験というと、どんなイメージをお持ちですか?
まだ小さい子供が、習い事や友達と遊ぶことを犠牲にして、通塾し、夜遅くまで必死で勉強させられる、というイメージがあるのではないでしょうか。
実際、その通りです。塾は少しでも偏差値の高い学校に入れることに必死です。
保護者も周りの雰囲気に飲まれ、できることなら少しでも評判のいい学校に、偏差値の高い学校に、と考え始めます。
また、この時期の子どもはまだ従順で、先生や保護者の期待に応えようとがむしゃらに頑張ることが多いです。
プレッシャーや勉強漬けの生活に潰れてしまうリスク、あまり成績が伸びないことで劣等感を抱いてしまうリスク、保護者の過干渉により子どもとの関係に亀裂が入るリスク、などなど受験勉強中に起きるリスクも高いです。
長期間の受験勉強をやり切るには、しっかりとやるべきことをやり切る力とうまくいかないときにも大丈夫と落ち着ける大らかな心がバランスよく必要です。たった10~12歳でその2つを兼ね備えた子はそういないものです。
また、他のことを犠牲にして勉強を頑張り続けている子どもを近くで見ているのは、保護者にとっても辛いものです。
受験勉強は子どもにとって本当に良いことなのか、そこまでして勉強はしなければいけないものなのか。高い塾代を払ってきた手前やめるにやめられないし、と悩みは尽きません。
必死になって進学した学校が、子どもや家庭に合っているかは入学してみないとわからないこと
もし努力が実り、希望通りの志望校に合格したとしても、実は手放しで喜ぶわけにはいきません。どんな学校でもすべての子にとって、良い学校とは限らないからです。相性や運、予想外の盲点はあるものです。
地元の中学が合わないのならともかく、自ら選択し苦労して入った学校が合わない場合は不運です。次のようなリスクも存在します。
などなど…
中学受験に踏み出す前に考えるべきこと
前述のデメリットを踏まえた上で、中学受験が本当に必要かどうかについてはそれぞれの家庭で、しっかりと考えて答えを出すことが大切だと私は考えます。
踏み出すためには、デメリットを回避するべく、経済計画を確認すること、リスクを最小化すること、リターンが得ることに注目しましょう。
リスクの最小化については、自分や子どもの性格を分析することです。
始めてみないとわからないとは思いますが、真面目な子どもの場合は無理しすぎないようにコントロールできるのかどうか、集中力が続かない子どもの場合は励ましてやる気を維持させることができるかどうか、親が精神的にサポートできるかどうか、などこれまでの経験などからイメージしてみましょう。
リターンを得ることについてを考える上では、はっきりさせておかなければならないのは、そもそも期待するリターンとは何なのか、ということです。
誰もが偏差値の高い学校に受かることがリターンではないはずです。家庭それぞれで違って良いのです。
たとえば、学習習慣を付けること、大学受験に備えて進学率のいい学校に入れること、女子校に入れること、地元の中学とは違う中学に入れること、などなどです。
これを見失ってしまうと、期待したリターンとは全く違うリターンを受けてしまい、まったく満足のできない結果になることもあるでしょう。
逆に言えば、自分が目指したリターンが受けられるのであれば、偏差値などは関係ないはずなのです。
リターンの設定ですが、お子さんが受験勉強を始める前にその動機についてもう一度よく考えてみることをおすすめします。よく考え、しっかりと信念を持っておくとよいです。
たとえば、「地元中学に悪いうわさがある→どんなにコストをかけても地元中学には行かせたくない」「行かせたい学校がある→私立中学ならどこでもいいわけではないから、志望校に落ちたら、高校でリベンジでもOK」など。動機を確認しておきましょう。
実際に勉強を始めると、お子さんの意思も無視できなくなり、選択に迷った時の判断が難しくなります。
塾選び、学習法選び、志望校選び、複数校合格後の進路選び…受験にはたくさんの分かれ道が存在し、それぞれが、お子さんの未来に関わる重要な岐路となります。一度、受験勉強を始めると、塾の先生や子どもの意思、成績などの状況も加わり、判断が難しくなります。
もちろん状況によって、考えを変えることは大切です。ただ、流されるという形にならないように、これだけは譲れないという軸があると安心です。
自分の軸を持っておき、あらかじめ子どもと共有しておくと、それを基準に選ぶことができ、判断が楽になります。
また、個人的には、「受験してみたい?」「勉強のできる学校に行ってみたい?」などとお子さんの希望を直接聞くのは、保護者の方がしっかりと考えてからの方が良いと思います。
小学生にとって、中学受験が自分の人生にとってどんなことを意味するのかを明確に捉えるのは難しいからです。
特別なことへの憧れや兄姉が行っているからなんとなく「行きたい」という場合や、勉強めんどくさい、今遊んでいる時間を塾に時間をとられたくない、など深く考えずに「いやだ」という場合もあります。あまり参考にならない場合が多いです。
後々「あなたが行きたいって言ったから」などとお子さんを責める要因にもなります。
お子さんの能力、性格や経済事情などを含めて、保護者の方がしっかりと考えた上でスタートを切ることが望ましいと私は考えます。
自分たちが目指している目標が何なのかを家庭内で共有し、それを目指して進むことはリスクを小さくする上でも重要です。
まとめ
以上のまとめとして、デメリットを回避するために、以下の点がクリアできれば、中学受験に挑戦するのもおすすめです。ここでは語らなかったけどメリットもたくさんありますので!
私立受験について、悩んでいる方にとって参考になれば嬉しいです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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