息子が過去問を解き始めた頃、私は1つのことが気になってしかたなく、必死になって繰り返しインターネット検索していました。
気になっていたこととは、適性検査ではどのくらい点がとれたら合格できるのか。合格最低点、ボーダーラインです。
なかなか有力な情報はなく、それでもついついググってしまい、悶々とした毎日を過ごしました。
この記事では、そんな気になる合格最低点、ボーダーラインについて、微力ですが情報を提供できたらと思います。
得点開示について
適性検査の得点は、合格発表後、希望者に開示されます。開示されるのは本人の適性検査の点数のみ。ⅠⅡ(Ⅲ)それぞれについて何点だったのかがわかります。
細かい配点、報告書の得点、合格最低点、平均点等は示されません。
息子の得点は?
私がこの記事を読んでくれている方に提供できる唯一の確かな情報は、2021年度受検の息子の得点です。
適性検査ⅠⅡではほぼ6割、適性検査Ⅲではほぼ5割でした。
学校名も明かしていないこの情報はあまり期待に応えられてないかもしれず申し訳ないです。(さらに、息子は繰り上げ合格ではなかったので、合格最低点ではありません。)
加えて、学校ごとに問題が違うこと、報告書の点数に個人差があること、年度によって難易度にかなりのばらつきがあること、学校や年度によって志願者の実力差、辞退者の数にばらつきがあることを考えると、合格最低点は闇の中です。
私の予想合格最低点は?
このように不確定要素が多すぎるので、合格最低点にはばらつきがあるでしょう。
そんな真の合格最低点は神のみぞ知るという状況ではありますが、私の予想する合格最低点は、5~6割です。
根拠としてあげられることは、次の点です。
ネットで検索した得点も6割程度と申告している方が多く、息子もそうだったので、おそらく、6割辺りに固まっている気がします。
ボーダーラインは、問題が易しめな年(学校)は6割あたり、難しめな年(学校)は5割前半でも可能性はある、くらいではないでしょうか。
合格最低点が分かったからってなんだ?
通塾している場合、強制ではないかもしれませんが、塾は適性検査後に塾生の得点の提出を求めていると思われます。
塾生の中に繰り上げ合格者がいれば、合格最低点はほぼわかります。(実際は報告書の得点があるため、正確な最低点を特定するのは困難かと思われますが、塾では報告書の得点も通知表から計算させて概算値を得ているようです…)
大手の塾では毎年各校の合格最低点を獲得できていて、データから何らかの分析をしているでしょう。
このような情報面は、通塾の大きな利点であり、家庭学習者が不安になるポイントです。
しかし、よく考えてみると、合格最低点を知りたいのはなぜでしょう??
私が合格最低点を知りたかった時期は2回ありました。
・過去問であまりに息子の正答率が低く、こんな感じで受かるのかと不安になったとき
・適性検査本番が終わり、全然できなかったと凹む息子を見て、どうにか希望を見出したかったとき
対策しようがない後者はさておき、過去問の出来をどう受け止めるかは子どものやる気を左右する重要な点なので、合格最低点を知る意味はあると思います。
また、合格最低点が意味を持つもう1つの場面は志望校選びのときかな、と私は想像します。
「A校を本命にしたいが、A校の過去問はあまり解けない。B校の過去問ならもっと解けるのに…」
といった状況で、どの程度解けるなら志望校を変えなくてもよいか、と考えるためには有用な情報かと思います。
そもそも採点のし方(減点対象、減点の大きさなど)が細かくはわからないため、細かい合格最低点のデータを知ったところでそれほど対策しようがありません。
ですので、「大体6割くらいらしいぞ」というざっくりとした情報があればいいのではないか、と私は思います。
満点はほぼない、減点されるのが当たり前の適性検査に対し、できることは結局、
- みんなが解けるような簡単な問題を落とさない。
- 1点でも少なく減点されるように、1点でも多く加点されるように、諦めずに取り組む。
という当たり前のことです。
比較的低い予想合格最低点から言えることがあるとしたら、過去問も本番もできない問題があっても気にしないことです。
難しく感じる問題はきっとみんなも解けないくらいの気持ちでよいかもしれません。
まとめ
以上から、私の考えをまとめると、
です。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。少しでも塾なしで都立中高一貫校の受検を考えている方のお役に立てたら嬉しいです。
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